【通訳翻訳】【Arbutus College】「求められる英語力・日本語力は共に低くありません。」
2020.06.27
【Arbutus College】
山田 有美(Ami Yamada)
コース:通訳翻訳コース 受講
Translation/Interpreting course
期間:6ヶ月
ビザ:学生ビザ
出身地:京都府
「実際は ”英語を英語で理解し、
咀嚼したものを日本語で再構築する力” が必要」
元々、英語は嫌いでした。
中学・高校と英語の授業はサボってばかりという壊滅的状況であったため、be動詞からやり直し英語を3年ほど実行した上でのカナダ渡航です。
その甲斐あってか、渡航後はKaplanのESLコースにUpper Intermediateで入学、1ヶ月ほどしたところでArbutus Collegeの入学試験を受けて合格。ESLでは合計約4ヶ月学び、Advancedで卒業した後は、ビジネス英語の学校に2ヶ月通って基礎英語のブラッシュアップをおこないました。
Arbutus Collegeへは渡航半年後での入学となります。1人で何かをするのが好きである事、外部ライターとして働いた経験がある事、そして何より自分の趣味の拡大に最も役立つ分野であるという点などから、Arbutus Collegeへの入学を決めました。
翻訳通訳というと、日本語を扱うイメージから、「英語を日本語で理解する力」を学ぶと思われるかもしれません。が、実際は「英語を英語で理解し、咀嚼したものを日本語で再構築する力」が必要になります。
なので、求められる英語力・日本語力は共に低くありません。
英語の基礎は理解している事を前提に授業が進められますので、私のように英語に自信がない人は、カナダに来る前から基礎を磨いておくと、スムーズに学べるのではないかと思います。
翻訳の授業では、ニュアンスの違いも含めた英語の理解力、媒体や読者層に合わせた日本語を選択して表現する作文力が求められ、通訳の授業では、早く正確に英語を理解する力と、それをスムーズに日本語に直す動的な力、運動神経のようなものが習得できます。こうした面から、2言語を扱うという点以外、それぞれで特徴が異なるというふうに感じています。
Arbutus Collegeではそれらを同時に勉強出来るので、この分野を広く知りたいという人にとってはピッタリなのではないでしょうか。
具体的な授業内容としては、ディクテーションやシャドーイング、各単語のもつニュアンスの違いや、イディオムを含むボキャブラリーの強化といった基本的なものから、紙と鉛筆を使わず、読んだ英文を頭から口頭で訳していくSight Translation。
新聞や書籍の1記事を扱った英日・日英翻訳。カナダCBC Newsや、プレゼンテーションの英日・日英通訳練習などを行います。
どれも非常に密度が濃く、頭の中を2言語が絶え間なく飛び交うため、授業が終わる頃は脳が沸騰寸前になる場合もあります。宿題は非常に多く、慣れるまでは週末も部屋に缶詰で状態になります。大変ではありますが、自分の成長をじわじわと感じることが出来るのは楽しいところです。
Arbutus Collegeは、静かで落ち着いた雰囲気の学校です。アクティビティを楽しんだり、クラスメートたちとワイワイ楽しく過ごしたいには堅苦しく感じるかもしれませんが、社会人経験者や静かな環境を好む人にとっては、居心地が良いのではないでしょうか。生徒数は少なめ。交通の便もいいです。
図書館が近く、飲食にも困りません。校舎内は無機質ながら小綺麗に保たれているので、気に入っています。
バンクーバーで本格的に翻訳・通訳を学べる数少ない学校となりますので、興味のある方にはとてもオススメです。